ラスロ・モホリ＝ナギ　視覚造形作家

1895年、ハンガリーのバルチバショードに生まれる。

1913年、ブダペスト大学で法律の勉強を始める。

1914年から1917年まで従軍、絵画とデッサンを始める。

1918年、学業を中断。絵に熱中し、前衛グループ「MA」と接触。

1919年、ウィーンに、1920年ベルリンに移住。

1922年、ベルリンの画廊「シュトュルム」で最初の個展。

1923年4月から1928年5月まで、バウハウスで教職に就く。金属工房の形態マイスター。

1923年10月から、第2学期生のための「素材と空間」コースの基礎授業主任。絵画、印刷術、写真に取り組む。自らも造形理論書「絵画、写真、映画」「素材から建築へ」を発表。

1928年から1934年まで、ベルリンでグラフィックデザインのアトリエを経営、そのかたわらクロル・オペラやピスカトール劇場、またベルリン、ブリュッセル、パリの展覧会などを設計。

1926年以来実験映画を製作。

1930年、最初のキネティック彫刻「光、空間、調整器」を完成。

1934年アムステルダムへ、1935年ロンドンへ亡命。そこでグラフィックデザイナーとして活動。

1937年、シカゴにデザインスクール「ニューバウハウス」を設立。翌年閉校。その後「スクール・オブ・デザイン」を設立。アクリル彫刻を開発、1944年以来、再び絵画に取り組む。

1946年、シカゴにて死去。同年、彼の最後の理論と造形についての著作「ヴィジョン・イン・モーション」が出版された。

モホリは造形の際にすべての素材に視覚的な性格を強調した。そうした彼の授業は、1923年以来、バウハウスが近代的なひとつの表現法にまで発展するのに影響を与えた。ニューバウハウスの設立によって、彼はアメリカ合衆国にバウハウス構想を根付かせようとしたのである。